【実験】シーチング生地の色落ちについて

洋服に付いた品質表示のタグなどに「色落ち注意」や「色物との洗濯は避けてください」のような文言はよく見られるが、ハンドメイドの品にもその注意事項は当てはまります。

今回はバッグや布小物の裏地によく使用されるシーチング 生地で色落ちについての実験をしてみました。

用意したのは黒・濃紺・こげ茶・深緑・赤(濃いめ)・オレンジ・黄色と計7種の無地のシーチング 生地です。

生地の規格は92㎝。

1メートルが税込で380円のものをネットで購入しました。

こちらのシーチングを長さ50㎝、幅が6㎝になるようにそれぞれカットします。

用意した生地を折りたたみ、色移りを見るため真ん中に白のシーチング 生地を挟んでそれぞれ保存容器に入れます。

保存容器の中にそれぞれ80 ccのお湯を注ぎ、準備完了です。

このまま蓋をして約12時間放置します。

12時間後の容器の中身がこちら。

シーチングを取り除いてみると、黒の生地が入っていた水の染まりがよく目立ちます。

その後生地の色落ち具合を確かめるため、シーチング は完全に乾くまで干しました。

水気がなくなったシーチングと、もとのシーチング との色の比較がこちらになります。

染料の色落ちが目立った黒色のシーチング でも、元の生地と比較すると色の変化は見られないことがわかります。

このことから生地の色落ちとは、白のシーチング をそれぞれの色に染色した段階で余剰に付着した分の染料が水に晒されて溶け出ているのではと考えられます。

※無論、洗濯を繰り返すことによって生地の色が落ちていくことは免れませんが。

今回はひとつのメーカーの生地で実験しましたが、シーチングひとつをとっても生地は様々な会社が製造しています。

もしかしたら、ほかの会社の生地では違う色のシーチングの染料が水に放出されるかもしれません。

実験の際に各シーチング に挟んだ白色の生地はこちらです。

染料の染み出しが目立った黒色は、明らかにもとの白色から変色していますし、こげ茶色なども色移りが確認されました。

衣服に始まり、日常には様々な生地が溢れていますが、私たち消費者は「基本的に生地は色落ちするものだ」という考えでいた方が、洗濯時の失敗のリスクを免れそうです。

また、ハンドメイドでシーチング などの生地を扱う方も、自身の作品を購入されるお客様に一言「色落ちにご注意ください」など注意喚起があれば、クレームのリスクを回避できるかもしれません。

もしくは、製作前に水通しや一度生地の洗濯をする事であらかじめ余分な染料を落としておくのもひとつの手です。その時は、「こちらの商品は色移りを防ぐため、製作前に生地に水通しをしています」など、一手間がアピールポイントにできそうです。

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